糖尿病について

毎年、糖尿病と診断される患者数が増えており、症状が出始めたころには合併症の進行がかなり進んでいる可能性があります。

糖尿病の要因としては生活習慣など様々なことがあげられます。生活習慣病健康診断が重要とされているのは、早期に糖尿病を発見し自分の体を管理することで合併症の進行を遅らせることができるからです。そうすることで、健康に生活することができます。

インスリンの働きが低下したために起こる代謝異常で、食べ物などによって得た栄養素がうまく利用されずに血液中のブドウ糖が異常に多くなっている状態のことを糖尿病といいます。

私たちが普段から食べているご飯、パン、果物などは消化後にほとんどがブドウ糖へと変わり血液中に入っていきます。ブドウ糖が働きを発揮するのは、一度肝臓に蓄えられた後です。その後、エネルギーとして利用されます。
ブドウ糖の調整は、すい臓から分泌されるインスリンが行っています。

インスリンはブドウ糖を取り込んで細胞がエネルギーとして使用するのを助けます。
インスリンの分泌が不十分でしたり、また、本来の働きをしなくなった場合に血液中のブドウ糖値が高くなります。これが糖尿病です。

どんな方が糖尿病になるのか?

糖尿病は、生活習慣病の一種です。日頃からの生活習慣が乱れていると、糖尿病の発症リスクは格段に高くなります。

糖尿病になりやすい人
  • 何かにつけて面倒臭がる人、我慢できない人
  • 家族に糖尿病の方がいる人
  • 運動不足の人
  • 運動しても続かない人
  • 肥満傾向の人
  • ストレスの多い人

勉強会・生活指導・健康診断などは行っているか?

勉強会

糖尿病を中心とした勉強会には定期的に参加し、最新の研究情報を学び、診療に役立てています。

生活指導

町の健康診断で引っかかった人には、生活指導を行っています。
また、日頃の診察の中で、必要と思われる患者さまには、生活習慣病の指導を行っています。

糖尿病対策を強めていく上で、アピールしたいことは?

糖尿病を適切に治療するには、糖尿病を熟知した「専門医」の診察にかかることが重要です。
糖尿病の治療においては、まず「血糖値が上がった原因は何か」を追究することが大切です。その原因を突き止めた上で、血糖値をどんな方法で改善していくかを考えます。
血糖値を下げるにはお薬が有効ですが、血糖値上昇の原因や体質などさまざまな要素によってお出しできるお薬の種類は変わってきます。
そういった考慮は一般の診療所では不可能です。糖尿病に特化したスキル豊富な「専門医」だからこそ可能なのです。

糖尿病の治療

医師の言うとおりに、きちんと治療を守れば糖尿病が原因の高血糖状態は必ず良くなります。
ですが、インスリンの作用が足りていない状態は、今までの生活習慣と体質、加齢により起きたものなので、ほとんどの場合元に戻すことが難しくなります。

治療により血糖値が下がったとしても、その後治療を続けながら生活を正していかないと、またすぐ血糖値は高くなります。
「血糖をコントロールする」とは、できるだけ健康な人と同じ血糖値まで下げ、保つようにすることをいいます。

血糖コントロールを続ければ、高血糖により起こる色々な合併症も未然に防げ、寿命も健康な人と変わりませんが、血糖コントロールを守らなかった場合、合併症は知らないうちに進行していきます。一度合併症 を発症すると、進行を遅らせることが主な目的になってしまい、治療は難しくなります。

自覚症状が出始めたころには、もう取り返しのつかない状態に なっていた、という方も少なくありません。
一生血糖コントロールを続けなければいけないので、「治る」「治らない」という表現は糖尿病ではあまり用いませんが、きちんと治療を続ければ、一生健康な人と変わらない状態を維持できる病気です。

TEL:0569-48-2131